お医者さんに聞いてみたい病気の疑問

現役の医者が日常診療の中でよく受ける質問を簡単にわかりやすく説明していきます。

【特集】市販薬(風邪薬)徹底比較~のどの痛み・発熱~

市販されているメジャーな風邪薬を徹底比較します。あくまでも自分の感覚です。

 

名前 医療用最大用量 ルルアタックEX コルゲンコーワIB錠TX カイゲン感冒錠 パブロンエースAX ベンザブロックLプラス
イブプロフェン 600mg 450mg 450mg 450mg 450mg 450mg
トラネキサム酸 2000mg 750mg 750mg
クレマスチンフマル酸塩 2mg 1mg 1mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸 8mg 3.5mg 3.5mg
クロルフェニラミンマレイン酸 24mg 7.5mg
ブロムヘキシン塩酸塩 12mg 12mg 12mg
L-カルボシステイン 1500mg 750mg
アンブロキソール塩酸塩 45mg 45mg
グアイフェネシン 900mg 250mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 150mg 60mg 60mg 60mg 60mg
塩酸プソイドエフェドリン 240mg 135mg
ヨウ化イソプロパミド 6mg
ジヒドロコデインリン酸塩 30mg 24mg 24mg 22mg 24mg 24mg
無水カフェイン 300mg 75mg 75mg 75mg 75mg
ビタミン B1,B2 B1,B2,C B2,P

 

<<成分の解説>>

イブプロフェン

 処方箋で出す薬としてはブルフェンのことです。消炎鎮痛剤ですので解熱・関節痛の改善・咽頭痛の改善が見込まれます。

トラネキサム酸

 処方箋で出す薬としてはトランサミンのことです。咽頭の炎症を抑える働きがあります。個人的にはブルフェンなどの消炎鎮痛薬の方が効果があると思っています。

クレマスチンフマル酸塩

 処方箋で出す薬としてはタベジールのことです。抗ヒスタミン薬ですので鼻汁やくしゃみに効果があります。抗ヒスタミン薬としては少し古い薬になります。処方箋で出す機会はあまりありません。

d-クロルフェニラミンマレイン酸

 処方箋で出す薬としてはポララミンのことです。抗ヒスタミン薬ですので鼻汁やくしゃみに効果があります。抗ヒスタミン薬としては少し古い薬になりますが、未だに処方箋で出すこともある薬です。

クロルフェニラミンマレイン酸

 処方箋で出す薬としてはアレルギンのことです。抗ヒスタミン薬ですので鼻汁やくしゃみに効果があります。抗ヒスタミン薬としては少し古い薬になります。処方箋で出す機会はあまりありません。

ブロムヘキシン塩酸塩

 処方箋で出す薬としてはビソルボンのことです。痰の切れを良くして少なくする作用があります。

L-カルボシステイン

 処方箋で出す薬としてはムコダインのことです。痰の切れを良くし、ドロドロの鼻汁も切れるようになります。

アンブロキソール塩酸塩

 処方箋で出す薬としてはムコソルバンのことです。痰を少なくする効果があり、気管支を修復してくれます。

グアイフェネシン

 気道分泌物である痰をサラサラにする薬です。

dl-メチルエフェドリン塩酸塩

 気管支拡張作用があり、咳にも効果があります。

塩酸プソイドエフェドリン

 処方箋で出す薬のディレグラ配合錠の成分の一つです。血管収縮作用があるので鼻閉に効果があります。

ヨウ化イソプロパミド

 分泌物を少なくする作用がありますので鼻汁に効果があります。

ジヒドロコデインリン酸塩

 コデイン系の薬剤ですので、咳止めになります。

無水カフェイン

 主に抗ヒスタミン薬の副反応である眠気を打ち消す目的です。
 

<<市販薬の解説>>

ルルアタックEX

 バランスの良い薬だと思います。間違いなくおすすめできます。

 

コルゲンコーワIB錠TX

 痰についての作用成分が他の薬剤に劣っている気がします。

 

カイゲン感冒錠

 全体的に少しパワー不足な感じです。

 

パブロンエースAX

 痰に対する作用が強いと思います。おすすめできる薬です。

 

ベンザブロックLプラス

 鼻閉に効きやすいです。成分も医療用処方に近くおすすめです。


 

症状や病状は人によって様々です。
一般的な内容を書くように努力をしておりますが、特殊な病状の人には当てはまらないものもあります。
参考程度に留めて見ていただけると幸いです。