【質問】喘息の薬は、ゼーゼーしてきてから使うのでもいいですか?
【回答】気管支喘息の治療の基本はゼーゼーさせないことです。ゼーゼーしてない時から薬は使われるべきです。
気管支喘息の治療
気管支喘息と診断されている人の中で、発作が年1回とかの人は、場合によっては発作時のみ治療ということもあります。しかし、発作の回数が多い人はメンテナンスと呼ばれる普段からの治療が必要になります。
気管支のリモデリング
気管支は喘息発作を起こすと収縮して狭くなります。気管支拡張薬などで治療をすればこの収縮は解除されて広がります。その場はそれでも良いのですが、これを何回も繰り返しているとリモデリングという現象が起きます。
リモデリングが起きると気管支はいわば硬くなってきて、いざ発作を起こしたときに気管支拡張薬が効きにくい状況になってしまいます。このリモデリングを予防する方法こそ、普段から気管支を収縮させない気管支に炎症を起こさせないという治療です。
調子がいい時ほど薬を忘れてしまいがち
しかし人間は調子がいい時ほど薬を使うことを忘れてしまいがちであり、特に気管支喘息は若い人にも多いわけですが、仕事など忙しい生活を送っていると薬を忘れてしまうことが多いです。しかし、リモデリングを起こしてしまっては元も子もないので、リモデリングを起こさせない治療に取り組むべきです。