【質問】血圧を測って高かったらどうすればいいですか?
【回答】連日測定して、それでも家庭血圧の基準値である135/85mmHgを超えるようなら受診しましょう。
高血圧症とは
血圧が持続的に高い状態のことです。場合によっては降圧薬を内服する必要があるのですが、内服治療の適応があるかどうかは厳密にみていく必要があります。というのも、突発的な血圧上昇は投薬の適応は無いからです。寝不足・ストレスなどで一過性に血圧上昇することは珍しくありません。それに投薬するのは正しい判断ではありません。また、白衣高血圧といって、診察室で緊張の余り血圧が高くなっちゃう現象がみられることがあります。
家庭血圧の意義
断続的に血圧が高いことを証明する方法は連続して家庭での血圧を測定することが大事です。しかし、調子が悪いときに測っても、それは参考値にしか過ぎません。調子が悪い時は、その調子に引っ張られるように血圧が高くなることがあるからです。家庭血圧は平常時に測定するものです。よく家庭血圧が高くて急いで受診する方がいますが、まずは粛々と血圧測定・記録です。
体温計との違い
風邪引いたかな。調子悪いな。というときに体温測りますよね。このような体温を測る行為と、血圧を測る行為を一緒にしないで下さい。体温は調子の悪いときに測って判断する道具。血圧計は平常時の血圧をみるものですから、調子の良いときに測るものです。
血圧計に望むもの
手首で測るタイプと、腕で測るタイプとありますが、コンパクトなのは手首で測るものです。しかし、可能ならば腕で測る血圧計の方が正確です。メモリの機能とか色々な機能は必要ありません。純粋に測るだけのタイプでいいです。