【質問】ピロリ菌ってなんですか?
【回答】胃の中に感染することがある菌で、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんの患者さんの大部分はこのピロリ菌感染があると言われています。
歴史的背景
ピロリ菌は正式にはヘリコバクター・ピロリという名前の菌で、1980年代に発見されたまだまだ新しい概念です。日本人の約半数(6000万人)が感染しているといわれています。
ピロリ菌感染と病気の確率
ここが最も大事なところです。
ピロリ菌に感染している人が胃潰瘍や十二指腸潰瘍になる割合は3%前後です
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の患者さんでピロリ菌の感染があった人の割合は90%程度です。
除菌治療
複数の抗生剤と胃酸分泌を抑える薬で治療します。最近の世の流れは見つけたらやっつけるです。しかし保険診療でするならば胃カメラはほぼ必須です。
再感染はほぼ無いと言われていますが、根拠ははっきりしません。