お医者さんに聞いてみたい病気の疑問

現役の医者が日常診療の中でよく受ける質問を簡単にわかりやすく説明していきます。

白内障で見えにくくなってきた気がします。早く手術したほうがいいですか?

日常生活に支障が出るくらいまでになったら手術することをおすすめします。

白内障手術ですること

 白内障の手術は点眼麻酔といって目薬の麻酔を使います。もちろんそのおかげで痛くはないのですが当然目の前で手術がされるわけですから不安になる方も少なくありません。出血はほとんどありませんから、他の科で内服をされていたとしても問題がないことがほとんどです。目の前の方の部分にレンズがあるのですが、そこが白く濁ってしまうのが読んで字の如く白内障です。このレンズを人工レンズに交換する手術です。

もともとのレンズと人工レンズの違い

 手術の話が出てくるくらいの状況であれば、もともとのレンズはかなり曇っているでしょう。それに比べれば人工レンズはまったく曇っていませんので、交換することによってとても明るく見えます。むしろ眩しいといわれる方もおられます。もともとのレンズはゆがみを変化させることでピントを調節できます。人工レンズはピントを合わせるのに慣れが必要なので、最初のうちは焦点が少し合いにくいかもしれません。

総合すると

 なので、日常生活に支障が出るくらいまで頑張れば、たとえ人工レンズでピントが合いにくくても明るく見える分で補って余りある状況になれます。

症状や病状は人によって様々です。
一般的な内容を書くように努力をしておりますが、特殊な病状の人には当てはまらないものもあります。
参考程度に留めて見ていただけると幸いです。