セカンドオピニオンってなんですか?
現在の治療内容やこれからの治療方針が一般的な治療方法とかけ離れていないか、あっているかを他の医師に意見を求めることです。
セカンドオピニオンと転医
セカンドオピニオンの大事な点は、一旦別の医師に今の状況をみてもらいますが、基本的には元の医者に治療をしてもらうということです。これは転医といわれる、医者を変えて治療することとは異なる考え方です。
死の受容過程
特にガンなどの診断・治療においてセカンドオピニオンを必要とすることが多いです。それは担当医への不満などだけではなく、患者さん及び患者さんの家族における死への受容過程と言われる心境の変化も影響しているのです。精神科医のキューブラー・ロスが、亡くなりゆく過程を5段階の心境の変化としてとらえられるということを発表しています。
否認→怒り→取引き→抑うつ→受容 の5段階です。
否認や怒りの過程においては何か間違っているのではないか、自分は死ぬはずがない。と考えるので別の医者に診てもらいたいという発想が出てくるのです。
ですので、納得できない場面があればセカンドオピニオンは必要な手段だと僕は思っています。
なかなか言い出しにくい
日本人の特徴だと思いますが、目の前の人(医者)を否定するかのような行為に思われないかと心配して、セカンドオピニオンを言い出せない方はおられると思います。しかし、前述の如く常識があり、きちんと診療している医者であれば、なんでセカンドオピニオンなんだと言うはずがありません。